2010年度 第88回関西学生サッカーリーグ 第22節・関西学院大-びわこ成蹊スポーツ大の監督・選手コメントです。
-Voice 関西学院大学・成山一郎監督
順位は関係なくなってしまったが、楽しんでやろう、これまでやってきたことを出し切ろうと試合に入ったが、いつもとみんなちょっと違ってしまった。一人一人がもっといいパスを出そう、決めてやろうという個人プレーに走ったところが前半は多く、どっちつかずになってしまった。前半を0-1でロッカーに戻ってくることになり、それでもきちんとこのままのスコアで進めたら得点を取る力はあるが、開始早々にボールを切るべきところで切らず、帰りが遅くて集中を欠いたプレーから失点してしまった。今までならそこで下を向いて終わっていたけれど、悪い流れを断ち切るためにいい声を出してポジティブになるように、グラウンドの中も外も声を掛け合ったが流れが来たと思っても最後で決めきれなかった。結果は出せなかったけれど、最後に4回生は下の学年に感謝していたし、僕も部員全員に感謝している。1年間応援してくれた人、支えてくれた人に感謝して今年を終わることができてよかったです。
-Voice 関西学院大学・渡辺毅仁(MF・主将)
前半はびわこのやりたいサッカーにはまっていたが、時間がたつにつれてセカンドを拾えるようになり、前に人数をかけられて楽になった。そこでもっと一工夫して人を追い越す動きやウラに抜ける工夫があれば相手も嫌だったろうけれど、それができずにいいサッカーをしようとしすぎて消極的になっていた。もう1度自分らのサッカーをしようと後半入ったが、立ち上がりに失点してしまった。だけど時間はあったし、諦めたヤツはいなかった。最後に畳み掛けられたが遅かった。
関学でサッカーをやってきて良かったというのが一番の感想です。苦しいこともつらいこともあったが、仲間がいたから最後までサッカーをやれた。キャプテンをやらせてもらって結果としては出なかったけれど、いいチームを作れたことは誇りです。関学は真面目なチームなので、後輩たちにはその真面目さを忘れずに、その上で全力で戦っていって欲しい。そうしないと勝てないし、そういうチームを全員で意思統一して作り上げていって欲しいです。
-Voice びわこ成蹊スポーツ大学・望月 聡監督
結果によっては入れ替えになる可能性があったので、選手はガチガチだった。そういう時は徹底しないといけないので、リスクを冒さず、後ろで細かいことはせず、相手の背後をつこうというサッカーになった。1点を取れたこともあって、やろうとするサッカーをすることができた。消化試合ではなく、何かがかかった中で試合をすることは、私も選手もその中でしか身につかないものがある。そういう何かがかかった中での判断や駆け引きという部分で、魂のこもったプレーをしてくれて、学ぶものも多かった。自分らで判断してやるチーム作りをしてきたのが、ここにきてやっとできた。だが、もっともっと大学サッカーを変えていきたい。毎年チャレンジしてもっといいサッカーができるようにしていきたい。
-Voice びわこ成蹊スポーツ大学・内野貴志(DF・ゲームキャプテン)
勝ちに行こうとするとやられてしまうので、0-0でもいいから今日は守備からやろうと意識していた。立ち上がりはこちらの方がセカンドボールを拾えていたが、点が入って引いてしまって押し込まれだした。攻めるときにやり切れておらず、相手も前がかりにきていて苦しかった。後半の1点はラッキーだったが、追加点が入っても守備からという意識を変えずにやったことが、無失点に繋がった。
大学サッカーがこれで終わりという実感はまだない。今年はケガもあって、外から見ることが多く、ピッチで下級生に伝えることがなかなかできなかった。自分がゲームに入ってできるだけ後輩たちに伝えようとやってきた。びわこはいい選手がたくさん揃うチームではないが、正確に繋いでやろうとすることができれば強い。自分たちが何をやるか気持ちを統一していいチームを作って欲しい。