全日本大学選抜-ベトナム代表の監督・選手コメントです。
-Voice 神川明彦監督
今日のテーマは主体性。8~9ヶ月かけてやってきた中で、今日は初召集の選手を減らし、コミュニケーションが取れている選手たちで、どうコントロールしていくかというのを見たかった。コンディションもバラバラで難しい内容になったし、ネガティブな面も多かった。失点は良くなかったし、前後半通してボールロストが目に付いた。ボールを持っていない選手の動き出し、サポート、全体の運動量も少なく、キレがなかった。それぞれが悔しさや課題を自分のチームに持ち帰って、次の機会に帰ってきてほしい。
1本めは福島のコーチング内容も良く、山越・萩間も落ち着いていてDFラインは安定していた。北出と呉屋の相性も見たかった。途中ベトナムのペースになりかけたが、相手の治療でゲームが止まった時に、自分たちで話し合って修正し、2点めを取れたことは良かった。後半、途中のポジションチェンジは最初から決めていたことです。選抜では2つ以上のポジションが出来ないと厳しい。システムに如何に対応できるか、交代させずにシステムを変更しててそれに対応できることが一番の理想です。
選手たちの競争意識も高まってきている。次の全日本の合宿までは4か月空くので、その時に去年以上のコンディションでやれるか、しっかりと自分のチームで力をつけてほしい。
-Voice 井筒陸也(DF・関西学院大)
1回めの練習試合よりはやりやすかった。(CBで組んだ)新井はヘッドが強そうなので、前に行ってもらって自分がカバーするという形でした。島岡コーチから、CBの間が開きすぎてピンチになっていたと指摘されたことを気をつけるのと、鈴木がマークについて中に入る場面が多いので、同サイドに行ったときにカバーすることを意識しました。ベトナムのFWに収められていたし、落としの精度も良くて前に起点を作られていた。もう少し強さと読みを出せればよかった。左SBは久しぶりだったので上手くいかないところもあったが、出来るということをアピールすることで自分の幅も広がると思う。
関学よりもレベルの高いコーチングが必要だし、それ以上にゲームの流れに応じた局面での指示が求められる。その質の部分をもっと上げられるようにしていきたいです。
-Voice 松下佳貴(MF・阪南大)
入りは良かったのですが、途中から回せなくなってしまった。そこでフィールドの中でシンプルに背後を使っていこう、守備も前から行こうと話し合い、2点めにつながったことはよかったです。
大学選抜はチームの立ち上げから参加させてもらって、一生懸命やるという気持ちの面が一番成長したと思う。でも長く選んでもらっていることで、気の緩みという部分が自分の中で出てきてしまった。最初に選ばれたときのようなピリピリ感を大切にしなくてはいけないし、安心してはダメ。初心に戻ってリーグやインカレでしっかりと戦い、次の合宿に呼ばれるように頑張りたいです。
-Voice 呉屋大翔(FW・関西学院大)
普段リーグでやっている時は、抜け出しても後ろに2、3枚マークがついているけど、今日はそうでもなかったので動きやすく自由にやらせてもらえて、形を多く作れたことはよかったです。相手の流れになった時間が長くなった時に、自分たちで話し合って解決出来るようにならないといけない。シンプルにサイドに預けたり、プレスをはめていこうと話した後に、(和泉)竜司がうまくボールを奪ってくれて2点めにつながった。
FWとしては結果が大事。得点したことでアピールも出来たし、この感覚をリーグ戦でも出せるようにして勝っていきたい。U-21と試合したことで、自分の中でももっと意識を変えていかないとという気持ちになった。大学でも意識高く、練習に取り組んでいくことが大事なので、そういう考え方で日ごろから頑張っていきたい。
-Voice 澤上竜二(FW・大阪体育大)
中盤で仕掛けてくれたので、フリーでいい形でシュートを打てた。体大では、最近はヘディングで取ることが多かったので、今日はきれいな形で取れてよかった。右サイドはやったことがないので、動き方が分かっていない部分もあった。選抜では色々なポジションが出来た方がいいので、右サイドなら中に切り込んで左で打つとか、ラインが下がったところで前に当てていくといった動きを出せるようにしていきたい。体大よりも中盤からいいボールが来るので、動き出しの部分は良くなってきたと思う。相手を背負うだけでなく、抜け出す形も出せるようにパターンを増やしていきたい。U-21は大学選抜とは違って繋いで組み立てていっていったので、自分が引いて絡んで起点になる形も多かった。そういう部分ももっと出せるようにしていきたいです。