【’12総理大臣杯】次は一緒に

タイムアップの笛が鳴り、長居スタジアムに阪南大を応援する人々の歓声が沸き起こりました。

スタンドの応援団に向かって駆け出す選手たちは、皆この時のために用意してあった「36th THE PRIME MINISTER CUP CHAMPION HANNAN UNIVERSITY」というTシャツを着ています。

そんな中、バックスタンドの前でそのTシャツを脱いで、背番号「10」のユニフォームを見せてガッツポーズを繰り返していたのが、DFの本多勇喜選手。背番号10は大会前に負傷して、出場が叶わなかった神門拓弥選手の番号です。

表彰式の後に本多選手に背番号10の理由を聞くと、「優勝したら、着ようと思ってベンチに置いていました」とのこと。神門選手とは仲が良く、入学してからずっとお互いにいろんな相談をしつつ、イヤなことやグチも語り合って、頑張ってきたのだそうです。神門選手は出場できなかったけれど、「あいつの分まで頑張ろうと思っていた」という本多選手は大会中、攻守にわたりいいパフォーマンスを発揮して優勝に大きく貢献しました。

「みんなでもっと上を目指す」と話してくれた本多選手。この先リーグで、そしてインカレでの優勝を狙います。そのときはピッチで神門選手と一緒に喜びを共有する姿を見られますように。

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