第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント １回戦・関西学院大－札幌大の監督コメントです。
－Voice 関西学院大学・成山一郎監督
札幌大は予想以上に強かった。ビデオで研究していたが、セットプレーも迫力があったし、勇敢に競り合ってきて個々の選手も強かった。最後まで落ちずに守備の意識を高めてきて、戦い方に長けていた。
うちは試合に上手くのれず、身体も重く足もつっていた。気持ちも入りきれていなかった。苦しかったが一試合できたことで、場に慣れたのは大きい。ＰＫ戦では４回生がしっかりと仕事をしてくれた。学生サッカーは４回生の存在が大きいので、今日の活躍でよりいいムードになると思う。２回戦に進めたことで勢いやまとまりも出てくるだろう。気持ちや身体を上手くかみ合わせることが出来れば、もっといいサッカーがやれる。その部分を合わせて、全力で次の試合を戦いたい。近年、総理大臣杯では初戦敗退となっていて、先制されるとしゅんとなっていたけれど、今日はいかれても下を向かず、ＰＫでも先行されたが諦めなかった。それが一番の収穫です。
－Voice 関西学院大学・一森 純（ＧＫ）
大会の初戦で緊張している選手もいて、なかなか上手くいかなかった。そういうときに、うしろから言い過ぎたら視野が狭くなる。とにかくみんなを落ち着かせようと、沓掛と福森とは確認し合った。失点してからはやるしかないとなってようやく押し込む時間も増えた。もっとシンプルにサイドから組み立てればうまくいくし、守備のリズムも作れる。監督からも試合中にそういう声をかけられていたのもあって、少しずつ自分たちのサッカーが出せるようになった。後半は前がかりになっていたので、後ろは失点しないように集中していた。ＤＦが頑張って身体を寄せていってくれたので、相手も枠内には飛ばせていなかった。自分としては流れが悪いなりにも失点ゼロで抑えたかったです。
ＰＫ戦は必死でした。ほんまに勝ちたいと思っていたし、みんなの応援も心強かった。２本めを相手もストップしていたが、すぐに自分が止めたことで悪い流れを断ち切れたので良かったです。４本めは来ると思っていた狙いどおりに止められました。こういう勝ち上がりができたことで、次の試合に勢いを持って臨めると思います。
－Voice 札幌大学・橋本茂之監督
ある程度狙っている形は作れたが、崩し切れなかった。関西学院は洗練された試合運びで、じっくりとやられた。前半は前でしっかりとプレスをかけてボールを取りきることをやろうとことはできた。だけど、試合全体を通してみると収穫というよりも、直していかなければならないことの方が多い。ポゼッションされたとき、ブロックを作って奪い、守りの中から攻撃につなげるということをやれるようにしないといけない。疲れからかミスが多く、奪っても相手の中に入れなかった。全国ではなかなか普段のような試合が出来ず、難しい。そういう課題の部分は、選手たちも実感していると思う。
