【’13総理大臣杯】準々決勝/関西学院大-福岡大 監督・選手コメント

第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント 準々決勝・関西学院大-福岡大の監督・選手コメントです。

-Voice 関西学院大学・成山一郎監督
 PK戦に持ち込むまでに決着をつけられなかったのはまだまだだと感じさせられた。関西には大阪体育大というパワフルなチームがあるので、そういうところといつもリーグ戦で戦っている成果が今日の試合では出せた。しかし、福大くらい守備をしてくるチームに対して、もっと精度や個の力をを上げる必要があるということがはっきりわかったので、対戦出来て良かったです。
 今日はCKが14本もあったのに取れず、もっと緻密にやらないといけないし、失点も多い。失点の部分も完璧に崩されたわけではなく、甘さを見せていたことが原因なので、ペナルティエリアに近い位置での守備の部分や、入れられるボールに対してのプレッシャーのかけ方をトレーニングしていきたい。
 総理大臣杯の収穫としては、得点を取るという自信があるので、先行されても慌てずバタバタしなくなったこと。苦しい時こそ頑張ろうというのをチーム全体で出せるようになったのも大きい。成長を感じたし、戦えたという手ごたえはある。ここで負けたことで悲観はしていない。この悔しさを次へのエネルギーにつなげていきます。

-Voice 関西学院大学・沓掛勇太(DF)
 1・2回戦も失点していたので、取られても動揺することはなかったが、相手の1枚に対して人がいてもやられている。2点めも僕と並走しながら中に行かれて打たれてしまった。チームとしてやり方を合わせて跳ね返し、そこから繋いでやろうというのはできたが、個人のところで負けて決められている。チームとしての守備はやれたが、個人の部分をもっとやっていかないといけないと感じた。福大は大きかったけれど、7月からJリーグチームと練習試合をやらせてもらっているので、強さは感じなかった。
 これまでだったら、慶應との試合も同点にされたところでそのまま終わったり、ずるずるいって負けるという感じになっていたが、ゴール前で粘る強さが出てきた。失点してももう1点取りに行くという気持ち、PK戦まで持ち込むということは、日ごろの練習から勝負にこだわってやっている成果だと思う。3試合全国でやれたことを、天皇杯やリーグ、インカレにつなげていきます。
(写真は左からDFリーダー・沓掛勇太、期待のルーキー・徳永裕大、頼れる主将・平川直人)

-Voice 福岡大学・乾 真寛監督
 チームとしては連続して全国大会に出ているが、レギュラーの半分が去年から変わり、若いチームで経験が乏しい。ゲームの中味の部分や主導権を獲って勝つのは難しいが、結果をもぎ取る強さがあった。気持ちや粘りが個々で出せた。普段から厳しくトレーニングしていることが現れた。関学のボールの動かし方、縦への速さは素晴らしく、相手のいいところで失点したが、ミスで取られたわけじゃない。PKは相手も素晴らしかったが、藤嶋の止めてやるという気持ちが勝ったと思う。
 大阪に来て、この暑さの中、大阪学院と練習試合をし、3失点して何がダメかはっきりした。やられて危機感から、2日間で修正出来た。ボールを奪った後、相手の厳しい所に入れていって手数をかけずにゴールというのを出せた。冬に明治や阪南に勝った時は、中盤のプレスで相手の良さを消していったが、この暑さの中では厳しいので、流れの中でやり方を使い分けている。不細工だけど粘り強く勝利できた。

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