2015年度 第93回関西学生サッカーリーグで優勝を飾った関西学院大学の監督・選手コメントです。
-Voice 成山一郎監督
毎日の練習を大切にやってきたことが優勝の一番の要因だと思います。昔は僕も力が足りなかった。阿部(浩之、ガンバ大阪)や梶川(諒太、V・ファーレン長崎)がいても勝てないのは監督として力不足だったとしか言えない。自分自身の成長が、チームの成長になると思い、自己研鑽に励んだ。元々、力のある選手はいたので、そういう選手たちがのびのびと思う存分やれるような組織を代々の4回生が作ってきて、毎年少しずつ良くしていってくれた。そしてB・Cチームのスタッフ、選手がそれぞれの立場で何ができるかを考えてチームに貢献してきてくれた。
最終節の阪南戦は意地と意地とのぶつかり合いになる。阪南との対戦ではいつも反省を与えてもらえるし、順位とか関係なく勝たないといけない一戦。全力で戦います。
-Voice 井筒陸也(DF・主将)
僕らが入学したころ、阪南や関大になかなか勝てずに悔しい思いをしてきた。その時から同期のみんなでがんばってリーグ優勝しようと言っていたのが実現できたことがうれしいです。去年まではリーグ残りわずかという頃に優勝争いに絡めない状況になっていて悔しかった。その思いを受け止めて、4年間毎日やって来たことが大きかったと思います。
今日のこの試合に100%でやらないと優勝につながらない。勝ちに行くことだけを考えた。リーグは長いので浮き沈みもコンディションもあり、勝ち続けるという難しさの中で部員のみんなが成長できた。その日々の積み重ねがこういう結果になったことは誇らしいです。インカレで日本一を獲るためには、阪南戦で力を出し切らなくては頂点に立てない。阪南に勝って終わることに意味がある。
-Voice 黒川瑞穂(主務)
目標を達成できてよかった。成山監督や井筒が「このままではダメだ。やらなあかん」という気持ちで常に探究心を持ってチームを作ってきたから優勝できたと思います。トーナメントは運や勢いというのもあったが、長いスパンを戦うリーグ戦での優勝はメンバーだけじゃなく部員全員でつかんだというのを強く感じます。
-Voice 小林成豪(MF)
優勝の実感はまだわかないです。うれしいけど、最後ピッチに立てなかったので、悔しい思いも半分。チームにも貢献できていない。大事な所で決められなかったり、試合に出られなかったりしてる。もっと重要な場面で試合を決められる選手になりたい。
1回生の頃はインカレにも出られず、悔しい思いをしてきたことがやっと結果につながった。今年にかける思いも強かったし、練習でも切らさずにやってこれた。4回生になって、周りのみんなを信じられるようになって、ボールを要求してアシストやゴールを獲れるようになったことは自分でも変わったかなと思います。でも今日みたいに交代させられているようではまだまだなので、またこの1週間必死にがんばります。
-Voice 呉屋大翔(FW)
2・3回生の頃、リーグ戦で上位に勝っても下位に取りこぼしていた。上位陣にはしっかりやれているが、相手が下位であっても勝ちきるという大切さを良くわかっていたので、今年はどこに対してもしっかりやれたという積み重ねが優勝になったと思います。
大学通算150点は、これまでいろんな人が僕にいいパスをくれたから達成できたので、周りの人たちに感謝しています。リーグ通算100点目指して、残り試合で5点とるという気持ちでやります。阪南戦がインカレ1回戦という気持ちだし、自分が得点を取ってしっかりと勝ちきりたい。今日は優勝を喜んで、また明日からインカレで優勝するために引き締めてやっていきます。
-Voice 福冨孝也(MF)
去年の反省から、どんな相手であっても100%でやろうと言っていたが、前期立命に引き分けて、その難しさに気づかされた。1週間を100%で戦うことを一番に取り組んできたことが、良かったと思う。去年のインカレ決勝の悔しさは忘れていないし、総理大臣杯も退場になりあまり出場できずに個人的には悔しさが残っている。大学サッカーラストの大会で、もう一回り成長できるように、去年あと一歩届かなかったところを今年はなんとしてもつかみたい。
-Voice 出岡大輝(MF)
優勝はうれしいけど、今日は得点できなかったことが悔しいです。狙っていたし、シュートも打っていったんですが、決められなかった。アシストは(徳永)裕大がめっちゃ呼んでいたのでボールを出した。厳しい体勢だったけど裕大が頑張ってくれた。
後期は勝てない時期もあったけれど、チームとしてばらけることなく前を向いて次の試合を戦おうという意識が強かった。1試合1試合をその意識で取り組んでいったことが優勝できた要因だと思います。
-Voice 徳永裕大(MF)
リーグ優勝が目標だったので、達成できて素直にうれしいです。得点は、ああいう形でアウトで出岡からボールが来ると分かっていた。厳しい体勢だけど信じて走ったことがゴールになりました。僕はAチームの中でも足が遅いけど、フットボールスプリントの練習を続けてきたことが、あのボールに追いつけて得点になりました。時間帯的にも試合を決めるゴールになったので、良かったです。
-Voice 森 俊介(MF)
先制点は(小林)成豪くんが切り返していたので、相手が一歩前に出てスペースが空いて、そこに飛び込んだ。クロスが入ってくることは意識していたから、ヘディングは苦手なんですけど上手く入ってよかったです。アシストは、相手のCBが呉屋くんの足元を狙っていたので、相手の裏に出そうという意図が上手くいきました。チャンスを作るというのが自分の役割で、それを今年は上手く出せたことが結果につながった。去年はあまりスタメンで出ることが出来ず、出ても自分が得点したりアシストしたりできればいいやと思っていた。今年はスタートから出ているという意味を感じ、チームのために走るという意識に変わったと自分でも思います。
どの試合も諦めずにやり続けたから、ここまで結果がついてきた。長いシーズンの中で、上手くいかないときもあったけれど、一丸となってやって来たことが優勝につながった
-Voice 米原 祐(DF)
結果と内容の両方で反省すべきところがあるし、これで終わりじゃない。まだまだ詰めなければいけない部分があると思う。関学はサッカーだけではなく、目に見えないところをやり続けることで、他のチームにはない強さが出てきたと思う。出てない選手の気持ちを背負って戦う一体感が優勝の要因と思います。個人的には未来よりも、今見えているところで限界を求めてやって来た。苦しい時に逃げず、諦めずに全員がやって来た立ち向かう姿勢がこういう結果へとつながったと思います。
-Voice 上田智輝(GK)
先週、自分のミスで失点したので、今日は無失点を強く意識していた。桃山戦の後にも今日の試合の前にも魚里に「お前が0に抑えれば優勝できるから」と言われて、絶対に抑えて優勝しようと思いました。前半はあまりボールが来なかったが、後半は何度か危ない場面もあった。相手に抜けだされた場面は、ヨネ(米原)くんがいて相手が切り返したので、自分は前に出て身体のどこかに当てようとプレーしたのがうまくいきました。全員がチームのために集中を切らさずにやれたことが結果になったと感じます。個人的にはキックのミスも多かったので、そういうところをもっと向上させていきたいです。
-Voice 小川原一輝(DF)
前半は相手のロングボールを跳ね返しても、セカンドをなかなか拾えずに攻撃につなげられなかった。体大はDFが強いので、呉屋くんのところで掬って裏返すことで、サイドを使えるようになり、リズムも出てきた。成豪くんとのコンビも最初よりはよくなってきている。関学は右からの攻撃が多いが、左からももっと多くのチャンスを作れるようにしたい。
試合の勝敗にかかわらず、週末に向けて課題を見つめ直して1週間努力してきた積み重ねが優勝につながったと思う。毎試合本気でチームを良くしようという意思が結果になった。優勝はうれしいけれど、インカレで日本一になることが目標なので、次の阪南戦はインカレ1回戦のつもりでやっていきます。