2011年度 第89回関西学生サッカーリーグ 第18節・関西学院大-びわこ成蹊スポーツ大の監督・選手コメントです。
-Voice 関西学院大学・成山一郎監督
終わったときにはピッチに膝をつく選手もいたが、ロッカーでは「全力でやって負けたから、切り替えて次へ行こう」と前向きでポジティブな言葉が選手から出ていた。リーグ戦は長いので、こういうときもある。これまでは負けるとネガティブになっていたが、今日はちょっと違ういい面が見られて、気持ちが強くなったのを感じた。4連勝していたから、どこかに緩みがあった。もう一頑張りしていたら得点できたかもしれないし、失点しなかったかもしれない。競り合いの五分五分のところで自分たちの所にボールがこぼれてきたかもしれない。そういうところで、今日はびわこの方が上だった。自分らを省みられるいいチャンスをもらったと言うことだと思います。大産戦でも縦へのスピードが遅かったが、今日は後半失点した後に、ウラを使う縦への動きが増えて速いサッカーがやれた。得点はできなかったが、攻撃の形が作れてゴール前までいいリズムで持っていけていた。ただ、全員が得点を意識しすぎて同じ動きになってしまった。そこを冷静にやれたら尚良かった。気持ちが強くなったことは手ごたえだが、甘さはまだある。次の試合までにもう一度締めなおしていきます。
-Voice 関西学院大学・井林 章(MF)
負ける試合じゃなかった。前半を1失点で耐えられたし、自分も含めて何度かチャンスもあって、そこで決め切れていれば違った。2失点めは防げない失点じゃなかった。点を取れるチームになったけど、失点しないに越したことはない。毎試合失点していてはダメ。関がさばいて、僕が中盤の底でしっかり守備をすれば、DFも前の選手も楽になる。もっと意識をして守備をして、その結果として失点が減ればいい。危ない場面はまだまだあるし、突き詰められるところまでやらないと、相手が強くなったときにやっていけない。次の関大は大量に得点が取れる相手じゃないので、自分としてはいかに失点をしないかをまず考えて、無失点にこだわってやりたい。中盤でのDFを頑張れば、必ずチャンスは来ると思う。去年も今年も関大に勝てていないし、優勝した2年前は関大に勝っているが、自分はケガで出られなかった。今年は自分が出て結果を出したいです。
-Voice びわこ成蹊スポーツ大学・望月 聡監督
まだ安心できる順位じゃないが、他力でなく自力で入れ替え戦を回避できる位置にきたことは大きい。関学に限らず上位のチームとやるときは、こちらが守備的にならざるを得ない。奪った後の攻撃と、支配された中でどう戦うかを徹底した。それを前半はいい形でやれたことで相手にリズムを作らせず、いい守備からいい攻撃のリズムで点を取れた。戦術的なところと同時に、グラウンドで判断したり、盛り上げる声や踏ん張る気持ちを自分らから出せるようになってきた。信頼感が出てきたから、苦しい時間帯も凌げた。自分たちでどうやるかを自立したことで、守備でも自分たちの戦術を貫けた。端山はうまくはないのだが、自分に何ができて何ができないのかを判断して、いい働きをしてくれている。(松田)陸が戻ってきたからSBを変えるより、勢いのあるプレーと球際に激しく行く動きができる陸をボランチで起用した。今日は二人ともがそれぞれのポジションでいいところを出してくれたと思う。
-Voice びわこ成蹊スポーツ大学・松田 力(FW)
1点めは練習どおりに取れました。先制したので、関学が前に来るだろうと予想はしていたので、前線から守備に行こうと気をつけた。後半は二戸くんがうまくセンタリングをあげてくれたので、あわせるだけのごっつぁんゴールでした。でも失点は自分が落としたところをかっさらわれて決められてしまったので、そこは反省点です。先週は自分が出場停止で、前線でボールが収まっていなかったので、自分が収めてキーマンになろうと考えていた。足元ばかりになってしまったけど、もっと背後に抜けられていたらいい感じでチャンスが増えたと思う。まだまだボールを奪った後のパスが雑なので、そこで取り返されて攻撃に移れなくなってしまう。そういう部分を改善したら攻撃のリズムも良くなっていくと思います。下を見るよりも上を見て、自分たちの順位をひとつずつ上げていきたい。